当院の患者様も利用しておられる「訪問歯科診療」。歯医者さんがお家に来てくれるのは知っているけど、「どんなことができるの?」「周りのしえんしゃとしては、何に気をつけてサポートしたら良いの?」と気になったことはありませんか?今回は、訪問歯科診療に積極的に取り組んでおられる、いずも歯科クリニックの訪問診療担当の皆様へ取材に行きました。訪問歯科診療担当として、歯科医師の林先生、歯科衛生士の鎌田さん、歯科衛生士の松尾さんの3名で、主に診療日の午前中に患者さんのお家を回っておられるそうです。訪問歯科診療だけでなく、外来も兼任でされているとのことで、取材の費もお忙しそうでした。

Q. 訪問歯科診療の意義とは何ですか?

外来に通院できなくなった患者さんでも、訪問歯科診療を行うことによって、口の中の不具合を解決できることが一番ですね。通院はなかなか大変なので、お体に不自由な部分があったとしても、歯のケアや治療に伺うことで、QOLを高めるサポートをさせていただけることですね。

Q. 訪問歯科診療が適用となる患者さんはどんな方ですか?

内科医師の訪問診療を受けている方が絶対条件です。つまり、通院困難である病名があって、通院をしていない方です。通院ができる方は外来に通院していただくようになります。また、訪問エリアとしては、当院(いずも歯科クリニック)からの直線距離が半径16km以内です。

Q. 訪問歯科診療の醍醐味ややりがいは何ですか?

やっぱり、患者さんに喜んでいただけることですね。歯の治療は後回しにされがちで、入れ歯の調子が悪かったり、口の中のお掃除ができなかったりなど、長年ずっと思っていても治療に踏み切れなかった患者さんはよくいらっしゃいます。訪問歯科診療では、そのような患者さんの治療に伺うことが多いので、その長年の悩みを解決することができるという点で、とても喜んでもらえます。

Q. 訪問歯科診療を行う上で、他職種の皆さんへお願いしたいことはありますか?

「歯医者さん」に対して、苦手意識をお持ちの患者さんもいらっしゃいます。「おいしくご飯が食べられるようになるよ」などの声掛けをして、患者さんご本人にとっても前向きな気持で訪問歯科診療を受けていただけると、トラブルが少なくてありがたいです。
また、在宅の患者さんは、歯磨きまで手が回らないことが多いですが、ご家族だけでなく、ケアマネさんなど他職種の皆さんにもお掃除の仕方を教えることもできますので、わからないことがあれば、どんどん積極的に聞いていただければと思います。
ヘルパーさん、訪問看護さんと連携がうまく取れて、日頃のケアを継続していただいたおかげで、口の中が本当にきれいになっていく方もいらっしゃいます。お口の中のことで気になることがあれば、ケアマネさんを通じて積極的に何でも言ってください。

適切な口腔ケアでここまでキレイになります

訪問歯科診療の疑問を解決!

Q. 訪問歯科診療ってどんなことができるの?

治療の最初に、まずは口腔ケア(30分)を行います。口腔ケアの後は、必要に応じて治療をします。往診車には、ポータブルのレントゲンや、歯を削る器具もあり、虫歯の治療、入れ歯の即日修理も行っています。ちなみに、いずも歯科クリニックでは、歯ブラシや、スポンジブラシ、タフトブラシ、歯間ブラシ、舌ブラシなどを無料で提供しています。古くなると無料で交換もしています。

Q. 訪問歯科診療ってどんなことができるの?

お一人につき、月に1〜2回訪問を行っています。いずも歯科クリニックでは、歯科訪問診療料(医療保険)と居宅療養管理指導料(介護保険)を算定しています。医療介護ともに1割負担の方の診察料金は、1回につき1,500〜2,000円です。
※訪問時に毎回行う口腔ケアの料金は含まれていますが、虫歯の治療などは別途料金が発生します。

< 編集後記 >
取材にご協力いただきました、いずも⻭科クリニックの皆様、ありがとうございました。いずも⻭科クリニック鎌田さんによると、口腔ケアにより、肺炎の発生を40%減少させる、肺炎の死亡率を50%減少させるなどの研究データが出ているとのことです。高齢者の多い在宅医療の現場において、訪問⻭科診療の役割はとても重要なものです。また、1日3食食事をしている私達にとって、口腔ケアは普段からの積み重ねがとても大事だということが分かり、訪問⻭科の現場でも多職種連携の大切さを感じました。