在宅医療を望まれる患者様の疑問にお答えします

患者様が自分らしくいられるご家庭で安心して医療を受けていただけるよう、
患者様、ご家族様によくある疑問についてこちらでご案内しております。

Q:在宅医療とはどういうものですか?

在宅医療は、医師や看護師、薬剤師などの医療従事者が、患者の自宅などへ赴いて、診察や検査、処置、薬の処方と管理などを行うものです。
当院が行っているのは医師による「在宅診療」です。

Q:訪問診療と往診の違いは何ですか?

定期的に患者宅を訪問するものを「訪問診療」といいます。病状により様々ですが、多くの場合は、月1回〜週1回のペースで訪問しています。体調が良くても悪くても、定期的に訪問して、状態を把握し、病気やトラブルを未然に防いだり、定期内服薬を処方したり、療養や介護の相談に乗っています。
それに対して、病状が変化したときに、患者の要請に応じて臨時で訪問するものを「往診」と言います。往診は24時間365日、常時対応しています。

Q:在宅療養支援診療所とはどんなものですか?

在宅療養支援診療所は、在宅医療を推進していくために、2006年からスタートした比較的新しい診療所の形態です。以下の条件を満たし、厚生労働省に届出を行っている診療所を在宅療養支援診療所と呼び、在宅医療を実施する中心的な診療所です。
在宅療養支援診療所の届出を行っていなくても、在宅医療に熱心に取り組んでいる診療所もあります。

※在宅療養支援診療所の届出基準
1.24時間連絡がとれる状態にあること
2.24時間往診が可能な体制があること
3.他の訪問看護ステーションとの連携も含め24時間訪問看護が可能な体制であること
4.在宅患者の緊急入院先を確保していること
5.連携担当者を配置していること

Q:連絡したらすぐに来てもらえますか?

24時間常時連絡が取れる携帯電話を持ち歩いています。連絡を頂いたら、今の状態をうかがって、病状の緊急性に応じて対応しています。救急隊のように、常時医師がスタンバイしている訳では無く、診療日には訪問診療に出かけていますし、休日は私生活をおくっています。連絡を頂いて、直ぐに出発できる時もあれば、1時間程度かかってしまうこともあります。
救命が必要で、一分一秒を争う超緊急の場合には、救急要請を指示させていただく場合もございます。
実際の往診の状況などについては、診療実績の方をご覧下さい。

Q:どんなときに連絡をすればよいですか?

例えば発熱など、患者様の体調が悪化したときや、苦しがっておられる時はご遠慮なく連絡を下さい。こういった場合は電話での連絡が最適ですが、軽微な症状であって電話しづらい場合はMCS(リンク)などでご連絡頂くことも可能です。
また、介護や看護をしていく上で疑問が生じた時や、不安を感じたときも、お気軽にご連絡ください。

Q:訪問看護さんと当院のどちらに先に連絡したらよいですか?

どちらにご連絡頂いても、24時間対応致します。
明らかに急を要するとき、診断や処置、薬の処方などが必要な時は、当院へ連絡して頂いた方がいいと思います。
当院に連絡したほうがよいか、迷われるような場合や、便や痰を含めてケアに関することなどは、訪問看護さんがよいと思います。

Q:初診だけど、今体調が悪いので往診してもらえますか?また、具合が悪いときだけ往診してもらえますか?

原則としては、当院と契約を結んで頂いた患者様にのみ、24時間の往診を行っております。
理由は、以下の通りです。
在宅診療は、急病の際に実施できる検査や治療が病院に比べるとかなり劣っており、急病の治療には適していません。ですから、在宅で治療することのデメリットや限界をしっかりご理解頂いた上ででなければ、急病時の対応ができません。
訪問診療を定期的に行い、患者様の普段の状態を医師がよく知っていることが診断や治療をする上でも非常に重要です。また、どこまで家で治療を行い、どんな時は病院に行くのかなど、患者様や御家族様としっかり信頼関係や意思疎通が出来ていることも重要だと考えています。
例外として、今後、長期的に当院と在宅診療の契約を結んで下さるという条件で、初診の往診にうかがわせて頂くことはあります。

Q:デイサービスやショートステイ中の往診は可能ですか?

原則としてデイサービス先への往診は出来ません。
医療保険や介護保険の制度で、そのように定められています。デイサービスは体調が安定している方が利用するサービスですので、そこに赴いて急病の治療をするのは好ましくないと考えております。例外が無いわけではありませんが、原則的には往診は行いません。
一方でショートステイ中は往診が認めれており、自宅におられるときと同じように往診を行っています。しかし、定期的な診察である訪問診療は原則として認められておらず、当院でも実施していません。小規模多機能型介護サービスをご利用でしたら、宿泊中の訪問診療は可能です。制度が非常に複雑ですので、詳しくはお問い合わせください。

Q:有料老人ホームなどへの在宅診療は可能ですか?

有料老人ホーム、グループホーム、サービス付き高齢者住宅等への在宅診療は可能ですし、実際に行っております。特別養護老人ホームや老健施設などは、嘱託医や常勤医の配置が義務づけられており、外部の医師による在宅診療が原則として認められておらず、当院でも実施していません。
当院の方針として、自宅で療養される患者様を優先しており、人員の都合もあり、現在は特定の有料老人ホームにしか出向いておりません。

Q:自宅やいわゆる施設での看取りも可能ですか?

可能です。上記の有料老人ホーム、グループホーム、サービス付き高齢者住宅等でも看取りを行っております。診療実績の方をご覧下さい。